レクチャー「ホロコーストの記憶と現代美術 ― リヒターの《ビルケナウ》をめぐって」
講師 香川檀氏(表象文化論、20世紀美術、ジェンダー論・武蔵大学人文学部教授)
本展出品作の《ビルケナウ》(2014年)は、第二次世界大戦時のアウシュビッツ強制収容所で撮影された4枚の写真を出発点に、リヒターが80歳を過ぎてようやく描くことのできた「記念碑的な」作品です。今回のレクチャーでは、ドイツを中心に、負の過去の記念碑をはじめ、現代美術における「記憶アート」の観点から、リヒターの《ビルケナウ》がはたして記念碑たりうるのか、なぜリヒターは《ビルケナウ》を塗りつぶしたのか、といったトピックについて考えてみたいと思います。
日時 2022年12月17日(土) 午後7時-9時
オンラインで配信します。配信アドレスは後日このページにてお知らせします。
聴講無料
【講師について】
香川檀
表象文化論、20世紀美術、ジェンダー論・武蔵大学人文学部教授
おもな著書に『ハンナ・ヘーヒ―透視のイメージ遊戯』(水声社、2019年)、『想起のかたち―記憶アートの歴史意識』(水声社、2012年)、共著に『記憶の網目をたぐる―アートとジェンダーをめぐる対話』(彩樹社、2007年)。『ユリイカ ゲルハルト・リヒター特集』(2022年6月)には「写真に似たもの―ゲルハルト・リヒターの〈記憶絵画〉と女性イメージ」を寄せる。
期間 : |
2022年12月17日(土) 午後7時-9時 |
会場 : |
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